トーキング・ヘッズ・オン・アニメーション hosted by tampen.jp 第0回「アニメ? アニメーション?——アニメーション制作のこれから」を開催しました

イベント

2023年5月3日(水)、トーキング・ヘッズ・オン・アニメーション hosted by tampen.jp 第0回「アニメ? アニメーション?——アニメーション制作のこれから」を開催しました。
 

「わたしの——87分間におよぶ狂乱のトーキング・ヘッド」
——映画『スイミング・トゥー・カンボジア』(1987年)より、スポルディング・グレイの独白

アニメーションは現在、テレビショー・映画・広告・美術・ビデオゲームなど、さまざまな領域にまたがり、足場となる技術を一定ていど共有しつつも、各領域ごとに異なる美意識や歴史を形成しています。そのいっぽうで——あるいは、そうであるがゆえに——アニメーションにまつわる「語り」は、それぞれの領域にとどまらざるをえず、断片化しているといえるでしょう。

アニメーションについて専門領域や立場に囚われないで対話し、コンフォートゾーンの外へ冒険に出ることを恐れない。そんなひとたちのための、小さくとも、オープンでフレンドリーな場をつくりたい。大げさに聞こえるかもしれませんが、それこそが「トーキング・ヘッズ・オン・アニメーション hosted by tampen.jp」(以下、THoA)の出発点だったようにおもいます。

THoAは、月イチていどの開催をめざしています。毎回ゲストを招いて、さまざまな角度からアニメーションについて語ります。

また、イベント参加者専用のDiscordサーバーを設置して、事前に質問や話題を募集したり、イベント中にリアルタイムでチャットを書きこんでもらうことで、壇上とフロアが積極的に対話しながらトークを展開していきたいと考えています。

それだけではなく、イベント終了後もDiscordサーバー上で意見交換や雑談をおこなえるように、交流用のチャンネルもいくつか用意しています。

実地とサイバースペースを往復しながら、アニメーションについて語るためのことばを磨きあげていく。それこそが、THoAの目的です。

このように書くと、かた苦しいイベントを想像するかたもいるかもしれませんが、心配はいりません。フロアとの対話を重視するということは、臨機応変に話題を転がすための「ゆるさ」も大切だからです。

ですから、THoAは「アニメーションについて、ゆるく、だけど真剣に語る」イベントだと考えてほしいです。

はたしてTHoAが成功するのか、正直、現時点ではまったく未知数です。だけど、まちがいなく刺激的な場になる——そんな予感がしています。

せっかくなので、最後に、イベントタイトルのゆらいについても、かんたんに説明させてください。

「トーキング・ヘッド talking head」は、1970年代には、セリフに依存しきった映像作品を揶揄することばとして使われていたそうです。

そうした「トーキング・ヘッド」をイベントタイトルにあえて冠するのは、ほんらいことばでは語り尽くせないアニメーションを、それでもなお、ことばを尽くして語ろうとする本イベントのアイデアをアイロニカルにいいあらわす、ぴったりなことばだとおもったからです。

——田中大裕(「tampen.jp」編集長)

 

【出演者】
平川哲生(ひらかわ・てつお)
山田遼志(やまだ・りょうじ)
田中大裕(たなか・だいすけ)
 


関わった人たち:開発部(いろいろ)、ITインフラ部(いろいろ)

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